月刊誌を全文読み上げるという修行

約6時間。
YouTubeスタジオにこもった時間である。2時間弱にも及ぶ今作は、松原市の月刊誌である「広報まつばら」をただただ音読するというもの。
ニーズあるの?と、そこかしこから聞こえてきそうだ。それらしいことを言わせてもらうと、目の不自由な方やお忙しく時間がない方に届いてほしい。わざわざ広報まつばらを手に取り、字づらを追う余裕はないけれど、耳だけなら空いているよ!そんな方に贈りたい。
甘くはなかった。ただ読むだけだと思った自分が愚かであることは、収録開始2分で気づいた。噛むわ詰まるわ、同じ轍を踏むわで、まあ進まない。2ページを収録したところで思った。
無謀だったか…
いや、読み上げるだけだ。噛もうが詰まろうが、もう一回読み上げるだけ。そうやって愚かさに拍車をかけた。
人間の順応力はすごい。中盤からはスムーズな収録となった。愚かだと思うことも続けてみるものである。
副産物もあった。読み上げることにより松原市のサービスが隅々まで頭に入る。いいものもあれば、そうではないものも。議員としては欠かせない基礎知識が手に入る。
今、国では予算30兆円の使い方が議論されており、全国民に関わることである。一方、私の「約30ページを読み上げる」は松原市民のほんの数人のお役に立てるか立てないか。大半の人にとってはノイズだろう。
それでも意義はある。
そうカッコつけて、筆を置かせていただくことにする。
ではまた。